新潟県主催「東南アジア市場インバウンドセミナー」への
プロモーションアドバイザー派遣
2019年10月、プロモーションアドバイザーである一般社団法人ハラル・ジャパン協会の佐久間朋宏代表(以下、「アドバイザー」)を、新潟県主催のセミナーに講演者として派遣しました。
アセアン諸国からの訪日旅行者増加を受けて
近年、アセアン諸国からの訪日旅行者が増加している新潟県。本セミナーは、県内自治体や民間事業者等を対象に、多様な民族・歴史を有するアセアン諸国に関する知識向上と、インバウンドの取組みを促進することを目的に開催され、約50名の方が出席。アセアン諸国に対する知識やムスリム対応について理解を深めました。
ハラル対応は複雑ではない!
アドバイザーの佐久間氏から、まずムスリムの文化について、「ムスリム」や「ハラル」などの言葉に関する整理をしつつ、簡単に紹介されました。現在、東南アジアからの訪日外国人は年々増加傾向にあり、かつ世界的に見てもイスラムマーケットは世界人口の4分の1。ムスリムを含め多様な訪日客の対応に強くなることで、インバウンドビジネスの可能性が大幅に広がると述べました。
また、日本人にはなじみの薄いハラル対応であるが、面倒・複雑だと感じる必要はなく、逆に、対応していることを表すことは、ムスリムへの大きなPRになると強調しました。
食事に関しては、ハラル認証はアシストマークにすぎず、必須の対応ではないことを説明。
また、最終的に「食べるか・食べないか」を判断するのは、ムスリムの人であり、「できる限りの対応」+「情報開示」をすれば、ムスリムだけでなく、アレルギー、オーガニック、ベジタリアン対応にもつながり、マーケットが広がると紹介されました。
今回のセミナーに参加した受講者からは、「難しいと思われていたムスリム対応について、分かりやすく、かつ、持続性のある無理のないやり方が、日本人にも受け入れられやすいと知ることができた」「かみくだいて簡単な言葉で説明してもらえたので、実際に飲食店等でも実践しやすい」という意見を頂きました。
クレア事業活用のススメ!~新潟県の担当者から~
アドバイザーの方とのネットワーキングの機会(※)もいただけ、その後の調整もスムーズにできました。講演料や旅費をクレアにご負担いただけることも大変ありがたいですが、セミナー内容や開催手法の相談などにも丁寧に応じていただけました。また、専門家の実践的な知見を、県内の自治体や観光事業者等に知っていただく貴重な機会になりました。
※ クレアでは、年に1回アドバイザーとの意見交換会を開催し、アドバイザーと自治体関係者との交流の場を設けています。
ご相談お待ちしています!
弊協会では引き続き、専門的知見、ノウハウ、経験をもつアドバイザーの派遣を通して、自治体の海外プロモーションを支援してまいりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
(E-mail:keishin@clair.or.jp TEL : 03-5213-1726)
(経済交流課 主査 新野)