プロモーションアドバイザーを愛知県蒲郡市に派遣しました!
2018年11月に愛知県蒲郡市にプロモーションアドバイザーの清水克子氏(以下「アドバイザー」という)を派遣しました。今回の派遣は、外航クルーズ船で蒲郡港へ初めて寄港(2019年3月予定)するダイヤモンド・プリンセスの受入れに際し、当日のおもてなしや寄港地観光等について検討を進めている蒲郡市からの依頼に基づき行われたものです。
派遣内容は、市内観光地の視察を踏まえ、「三河港蒲郡地区クルーズ客船受入協議会(以下「協議会」とする)」にて、クルーズ船の受入体制や地域への経済効果の波及方法についての助言を行うというもので、アドバイザーには、クルーズ・コンサルタントとしてご経験をお持ちの清水氏を選定いたしました。
当日は最初に市役所にて打合せを行い、お出迎え~市内周遊~お見送りまでの各ポイントでおもてなしイベント等を構想していること、船会社の用意した公式ツアーに申し込んでいない乗客をメインターゲットとした市内周遊バスを検討していること、最初に頑張りすぎて継続が難しくなることを懸念していること、など蒲郡市の検討内容や懸案事項を共有しました。
その後、市内視察を行い、クルーズ船の寄港地である蒲郡港、寄港地観光の拠点となる蒲郡市竹島地区、周遊コースの1つとなるラグーナテンボス等を見学しました。
受入れ予定のクルーズ船は、横浜を出発し、蒲郡・大阪・高知・釜山(韓国)・四日市・横浜を周遊予定で、蒲郡は最初の寄港地となります。アドバイザーからは「最初の寄港地として印象に残るようなお出迎えの方法をしてもよいのでは。派手なパフォーマンスをしなくても、例えば地元産品を使った炊出しで歓迎するなど、印象に残る方法はある」と提案がありました。
続いて視察した竹島やラグーナテンボスでは、「テーマやストーリー性に沿った説明を用意すると良い」「説明は簡潔でなければ聞いてもらえない。必要なら文字を使っても良い」など具体的な助言がありました。
午後は協議会を開催し、事前質問(主に周遊バスや日帰り温泉に関する質問)に基づいてアドバイザーが回答をしました。
市内観光地を結ぶ周遊バスの運行については、「シャトルバス料金は日本では無料の港が多いが、海外では有料が一般的」、「乗降場所ごとにスタッフを配置する必要はない。そこで何ができるか説明資料を作成すれば足りる」、「運行間隔は朝夕のピーク時に増便が必要だが、昼は間引いてもよい」、「車内アナウンスは英語も必要」などの助言がありました。
また、日帰り温泉の利用促進については、「早めの告知が必要。船会社の公式ツアーと競合しないようにする必要があり、事前のPRが難しいが、しっかり調整すべき」などの助言がありました。
そのほか、経済効果の測定方法として、「スタンプラリー実施やTAX REFUNDの窓口、乗客専用のクレジットカード(部屋のキーと一体になっている)により、クルーズ船の乗客を見分けることが可能」などの案が示されました。
蒲郡市・協議会はすでに地域全体で具体的な受入準備に取り組まれていたため、今回の派遣は準備している部分の確認・肉付けを行う効果があったかと思います。参加者からも「準備は進めているが、実際にはクルーズ受入経験がないため、経験豊富なアドバイザーの意見は参考になった」とご意見をいただきました。
【参考:派遣の行程】
日程 |
場所 |
10:30~11:00 | 蒲郡市役所にて打合せ |
11:00~12:00 | 視察(蒲郡港、竹島、ラグーナテンボス) |
12:30~13:30 | フェスティバルマーケット内で昼食 |
14:00~16:00 | クルーズ客船受入協議会(観光部会・おもてなし部会) |
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