プロモーションアドバイザーを岡山県瀬戸内市に派遣しました!
2018年6月に岡山県瀬戸内市にプロモーションアドバイザーの株式会社ゼロファーストデザインの佐戸川氏(以下「アドバイザー」とする)を派遣しました。アドバイザーは2日間にわたり備前長船刀剣博物館をはじめとする瀬戸内市内を視察し、備前刀を海外に販売するためのブランディング戦略等について助言しました。
派遣の目的は「瀬戸内市は日本刀の聖地として認識され、市内にある備前長船刀剣博物館には欧米を中心に世界中から観光客が訪れている。しかし、今後は同博物館を見るだけの一過性の観光客ではなく、日本刀を購入する外国人観光客を増やすことで、日本刀の職人の継承につなげる効果のある観光を目指している。そこで、現地を視察してもらい、①備前刀を海外に販売するためのブランディング戦略、②10月に欧州3か国で実施を予定しているPR事業の効果的な演出方法、③山鳥毛(国宝の備前刀)購入のためのクラウドファンディングについて助言してもらいたい」というものでした。
目的をふまえ、岐阜県「Remix Japan」のメゾン・エ・オブジェ(パリ)出展や三条市「Sanjo・Japan」のアンビエンテ(フランクフルト)出展などをプロデュースし、現在でも世界で数々の展示会の企画に携わっており、インテリアデザインのみならず、商品企画、ブランディング及び伝統工芸品の海外展開にも詳しいアドバイザーを選定しました。
今回の派遣では長船刀剣ギャラリー、備前福岡、備前長船刀剣博物館を視察しました。同博物館では、10月に欧州でPR事業を行う国際交流員と刀匠に対し、「外国人には刀匠の想いなど精神的なところが一番響く」、「映像のインパクトが一番大きいため、できるだけ大きな画面でできるだけ光量を多くしたほうがよい」など効果的なPR方法について具体的な助言が行われました。
また、視察後には瀬戸内市の武久市長も交え、備前刀のブランディング戦略や山鳥毛購入のためのクラウドファンディングを中心に意見交換を行いました。「備前刀は知られていないだけで知らしめることが大切」というブランディングにおける基礎的な部分から「五月人形のように、御守刀をギフトとして定着させる必要がある」、「欧米は文化財保護の意識が高く、寄付の文化が根付いているため、資金調達のためにも備前刀の価値を訴えることが大切」という、より実践的な助言まで行われました。
派遣を受けて瀬戸内市商工観光課からは「情熱と知識と経験が備わった瀬戸内市にとってベストな専門家であった」、「市長も交え、欧州公演および山鳥毛購入の資金調達における方向性を確認できてありがたかった」との声を頂きました。
自治体のプロモーションの企画段階において相談対応や専門的な助言・情報提供を行うプロモーションアドバイザー制度は随時募集しております。セミナー講師としてのアドバイザー派遣も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
【参考:派遣の行程】
時刻 | 場所 |
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1日目 | |
13:00~15:00 | 市役所にて打合せ |
15:20~16:10 | 長船刀剣ギャラリー視察 |
16:20~17:00 | 備前福岡視察 |
2日目 | |
10:00~12:00 | 備前長船刀剣博物館視察 |
13:00~15:00 | 市役所にて意見交換、総括 |